宮崎はマンゴーだけじゃない。実はフルーツ「魅惑の国産アボカド」

2022/03/10
2023/01/18
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地方には並々ならぬ情熱・こだわりを持って生まれる食材や伝統工芸などが数多く存在します。それらの品質が一級品であることはもちろん、その背景には生産者の想いや今に至るストーリーがあります。

「日本全国・地産伝承 いき物語」では、 テレビ局が地元で活躍する人を深掘りすることを通して地方の魅力を伝え、 地元でしか流通しない特産品や伝統工芸品などを紹介します。

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今回の主役:横山果樹園 代表 横山洋一 さん
これまでに50品種以上のアボカドを栽培し、様々な種類のアボカドの魅力を知り尽くしています。現在国内で流通するほぼ100%が輸入アボカドですが、国産アボカドの国内流通量を1%にすべく、日々研究を重ねています。

出演:田村淳さん(ロンドンブーツ1号2号)・服部学さん(やお九州 代表)・武田華奈さん(テレビ宮崎アナウンサー)

ハウス農業が盛んな宮崎県で、全国的にも珍しい「国産アボカド」の栽培に挑む果樹園があります。世界に1,000品種以上あると言われるアボカドですが、実は日本で流通している品種のほとんどは「ハス」という品種です。アボカドといえば「皮が硬い」「熟すと皮が黒くなる」というイメージをお持ちかと思いますが、それは全てのアボカドに共通する特徴ではないのです。

当日は、多品種栽培を行う数少ないアボカド農家・横山さん自らが、国産アボカドならではの美味しい食べ方や、魅力などを語っていただきました。また、宮崎の野菜事情に詳しい、九州野菜の通信販売を手がける「やお九州」代表・服部さんから見た「横山さんのアボカド」についてもご紹介いただきました。

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●流通量の1%にも満たない!? 希少な国産アボカド
武田:淳さん、国産のアボカドを作っている生産者の方は日本全国に10件くらいしかないことをご存知ですか?

田村:なんでそんなに少ないんですか?

横山:アボカド自体がまだ技術が確立されてないんですよ。ほんとにまだ始まったばかりの作物ですので。

田村:じゃあ、作りたいと思う農家さんはいるけど、なかなかどう作ったらいいか試行錯誤なんですね。

横山:そういうことです。

田村:なんでその難しい取り組みをやろうと思ったんですか?

横山:元々アボカドが大好きで、買うくらいなら自分で作ってやろうって。

田村:その発想ないわー(笑)。アボカド好きすぎて、買うくらいなら自分で作ろうって。
元々何を作っていらっしゃったんですか?

横山:元々はマンゴー農家ですね。

田村:そうなんですね。

武田:アボカドの生産者さんってそれだけを作っているのではなく、他の作物も一緒に作っている方が多いんですよね。

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田村:マンゴーって日本中からすごい求められるじゃないですか。いま僕はフルーツの王様だと思っているんですが。そんなマンゴー作りで結果が出てるのに、まだどうなるかわからないアボカドにどうして挑戦しようと思ったんですか?自分で作ったほうが早いとは思ったんでしょうけど。

横山:マンゴーは俺の親父が始めたんですよ。私が始めたわけじゃなく。やっぱ親父と同じものって作りたくないんですよ。どうせ農業をするなら自分が好きなものを作ろうと思って。それでアボカドです。

田村:でもたくさん選択肢はあったわけじゃないですか。なんで難しいアボカドにチャレンジしたんですか?

横山:やっぱりみんながやっているものってやりたくないんですよ。もうこれ、性格なんですけど。苦労してでもイチからやってやろうという開拓精神と言うか。それが強いんですよね。(笑)

田村:それは冒険みたいなことでもあるんですね。

横山:はい、大冒険です。

田村:そうか。お父さんがやっていることをそのままやりたくないって人だから、他の人がやっていることは絶対やりたくないのでしょうね。

横山:当然そういうことです。

田村:これ、初年度からうまくいったんですか?

横山:最初に実をつけるまで2年かかりました。早いのか短いのかわかりませんけれども。

田村:1年目である程度マンゴーで結果出してる人がトライして、2年目も「うーん」ってなってたら俺はもう心折れちゃいそうですけどね。でも、買うくらいなら自分で作りたいということですもんね。

横山:そうなんです。

武田:横山さんは、どれくらいアボカドが好きなんですか?

横山:毎日アボカド見てても全然仕事って感じがしないんです。全く疲れないんですね。アボカドやってるときの仕事は。

田村:マンゴーは疲れるんですか?

横山:マンゴはとても疲れます。(笑)

田村:アボカドは自分がトライしてるものだし、マンゴーはみんなで求められて親父が作ったって歴史があるけど、ここから歴史を俺がつくるんだっていう意気込みが疲れさせないってことなんですね。

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●アボカド多品種生産に挑戦!
田村:アボカドは、こんな形やいろんな種類があるんですか?

横山:そうですね。うちで今50種類くらい作ってみたんですよ。それぞれに大きさ・色・形が違うんですよ。

田村:50種類全部トライしたんですか?

横山:辞めた品種もあるんですが、はい。

田村:僕達が普段食べているアボカドはどの種類になるんですか?

横山:ハスっていう種類です。

武田:私達が普段食べるのは、ほぼほぼその一種類だけなんですよね。

横山:はい。

田村:アボカドの品種は1,000以上あるとのことですが。

横山:世界で作られているアボカドの品種が、1,000種類以上っていわれていて、日本に入ってくるのが1種類、よくて2種類ぐらいというのが現状ですね。

田村:服部さんは「やお九州」というところで流通をやっているじゃないですか。宮崎のアボカドが日本に出荷するのってまだあまり例がないトライだったわけですよね。横山さんが「俺アボカド(の栽培を)やるよ」って言った時、最初どう思ったんですか?

服部:出会いは9年前くらい前なんですけど。元々マンゴーの視察に来て、2時間ぐらい話を聞いて、最後の5分くらいに「ちょっと面白いものあるからおいでよ」って言われてアボカドのテストハウスに招待してもらって。まだ植木鉢に苗木の状態だったんですけど、「僕これ作ってるんだよ」ってにっこにこでしたから。(笑)

田村:その笑顔、今でも思い出せます?

服部:ええ、マンゴーの説明をしているより、アボカドの方が嬉しそうでしたから。

田村:その横山さんの熱量に、自分も力を貸そうと思ったんですか?

服部:そうですね。一緒に日本一のアボカド農家を目指しましょうということで、並走させていただいています。

武田:服部さんは日本で一番アボカドの品種を多く取り扱っている業者さんなんです。

武田:視聴者から「アボカドの種は全部は同じ形ですか?」質問がきています。

横山:種も全く違いますね。(種は)全部真ん中にドンと入っているんですが、大きさ形全て違います。

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田村:ところで、服部さんは1,000種類全部食べたんですか?

服部:いえ、私は横山さんが作ったものしか扱ってないんですけども。いままで10種類以上は商品として扱っています。毎年2、3種類テストされるので、どんどん今後増えていくと思います。

田村:すごいなぁ。横山さんの探究心というか。まだ向いてるものがあるんじゃないかと思って、まだ試験を続けてるんですよね。

横山:そうなんですよ。まだどの品種がいいかわかってないんです。品種選抜ができていないので。

田村:一応今のところ納得できるものは生まれてるんですよね。

横山:そうですね。これならいけるぞっていうのは、5品種くらい。

田村:1,000以上あるから、まだ宮崎の土壌にあったアボカドがあるんじゃないかと思って今もテストし続けているんですね。

横山:そうなんです。また、苗木もないんですよ。いま日本に出回っている苗木も50品種ないくらいだと思います。

田村:そうなると、どこで手に入れるんですか?

横山:自分はネットで購入するんですが、本格的に海外に行きたいなという思いはありますね。

田村:そっかあ。今コロナだから行けないんですね。

横山:そうですね、それもありますね。

田村:すぐ行きそうですもんね、メキシコに。(笑)

武田:宮崎は日本の中では温かい地方なので、アボカド作りには向いているんですよね。

横山:そもそもアボカドは熱帯果樹なんですよ。日本では作れない。雪が降ったり霜が降ると枯れてしまいますので。だから私はビニールハウスで栽培をしています。

田村:なるほど。でも服部さんが一番最初に見たテストでやってた時には、ちっちゃいビニールハウスでテストしていたわけでしょ?それが今はもうこんなに大きくなっちゃって。

服部:はい、どんどん大きくなっていますからね。

田村:「諦めないでトライすると、こんなふうになるんだな」ってのを、そのビニールハウス(の大きさから)見てるだけでも感じますね。

武田:国産アボカドって、日本でも1%しか流通していないって先ほどお話したんですけれども、まさかその大部分をここで担っているんですよね。

田村:また横山さんの表情見てたらめちゃめちゃ嬉しそうなんですよね。アボカドの話をしている時に、恋人の話をしているかのような表情になりますもんね。

武田:横山さん、携帯の待受もアボカドなんですよ。

田村:携帯の待受にするくらい、アボカドがお好きなんですね。

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武田:淳さん、普段アボカドを買う時に気をつけていることや、美味しいアボカドの見つけ方ってあります?

田村:自分が食べたい柔らかさを外から触って探るんですけど、でもあんまりスーパーで、他の方ともシェアしないといけないものをあまり触れないので、こっそり触ってますけどね。(笑)

でも、「あ、この柔らかさいいな」って思って買って割ると、黒い線入ってるのが多いのが多い。あの黒い線があんまり好きじゃないんですよね。あれの見極め方を知りたい。

横山:淳さん、それはですね冷蔵追熟するから起こるんです。よくスーパーで冷蔵庫、冷たいところで売られてません?ほんとうは、アボカドっていうのは20度前後で保管しないといけないんです。

中学生とかで習ったと思うんですけど、維管束っていうところが木質化するから、黒い筋になるんです。

田村:維管束?中学校の時に維管束って習った?(笑)

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●美味しいアボカドの見分け方とは?
武田:追熟という話が出たんですけども、アボカドは追熟をさせたほうが美味しいものなんですよね。

横山:アボカドは追熟をしないと食べれないんですよ。
果物は、果肉がデンプンなんですが、デンプンが糖に変わることによって食べられるんですよね。なのでアボカドは、追熟しないと食べられない。追熟過程で20度前後じゃないと黒い筋が出るんです。なので、私のおすすめは緑色のアボカドを買って自宅で追熟する。すると、美味しいアボカドが食べられます。

田村:自分で追熟するのもアボカドの楽しみなんですね。そろそろいいかなって思って割ると、20度前後で追熟してればあの線は出ないんですね。この話を聞くだけで今日ここに来た甲斐があったなぁ。なんでスーパーで教えてくれないんだろう。

武田:ところでアボカドの追熟期間は長い時でどれくらいかかるんでしょうか。

横山:早い品種だと10ヶ月前後なんですが、長い品種だと1ヶ月かかるんです。

田村:1ヶ月待ち切れないなぁ。でもそこも含めてアボカドですもんね。

田村:スーパーの購入から考えたら、どのくらい追熟したらいいんですか?

横山:色によるんですよね。緑色をしていれば、温かい部屋におけば10日前後で食べられると思います。

田村:触ってみて柔らかくなればもう食べてもいいんですか?

横山:輸入品のアボカドは皮が厚い品種なんですよ。なので、ちょっと柔らかいくらいで食べれます。うち(横山果樹園)で栽培してるのは、追熟完了しても緑色のままなんです。だから触らないと(食べ頃が)分からないんです。

武田:見た目でも選び方があるんですよね?

横山:美味しいアボカドっていうのは、ずんぐりむっくりしたまんまるいアボカドが美味しいですね。先細りのアボカドもですが、ずんぐりむっくりまんまるいものが美味しいですね。

田村:マンゴーみたいな形ですか?

横山:まさに一番好きな形ですねえ。

田村:すごいですね。結果マンゴーに辿り着いていっていますよ。アボカドもマンゴーみたいな形が一番美味しいんだ。

武田:いろんなアボカドを食べ比べするっていう概念がなかったんですけど。結構今もいろんなお客さんが色んな種類を食べ比べすることも多いんですよね。

服部:はい。横山さんのアボカドを買う方には結構マニアの方も多くて、リピーターで違う品種を注文されたり、逆に「こんな品種ありますか?」っていう問い合わせもあるので、いろんな方に食べてもらっていますね。

田村:横山さんみたいな生産者が自分からマンゴー愛を伝えて、自分が作ったものを「これが本当に美味しいんだ!」っていうのを発信してくれる生産者がいると、服部さんも流通させやすいんじゃないですか?

服部:生産者はこだわりを持って作っているので、どこにも売っていない。そういうものがインターネットですごく売りやすいですね。

田村:なるほどね。手に入りにくいものが、ネットに行くとある。それが地方の魅力につながるってことですよね。でもまあ、やっぱり話してみないとわかんないもんな。横山さんと街ですれ違っても、マンゴーとかアボカドを作ってる人には見えないから。(笑)

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武田:横山さんもこのアボカドの美味しさを知って栽培を始めたんですよね。きっかけはなんだったんですか?

横山:初めて作って食べたのが、マンゴーハウスの中でできたアボカドだったんですけど。それを食べて、アボカドは森のバターって言われてたけど、輸入物を食べたって、バターっていう感じしないじゃないですか。

自分で作ったら、バターを通り越してチーズに近いなあって思うようになって。そのままパンに塗りたくなるようなアボカドだったので、こりゃあいけるぞ!と。

田村:なるほどね。そしてすぐ服部さんを呼んだんですね。どえらいもんができたと。(笑)服部さんはどのタイミングで食べたんですか?

服部さん:私は1年目は食べれなかったです。2年目に、2玉かな?をいただいて。でもまだ2玉だったら商売できないので。そっから2年ぐらいかかって、ようやく50玉今年は売れるよっていうことで。

田村:服部さん自身が初めて味わったのはいつですか?

服部:初めては、2年目かな。1年目は僕は口にできなかったんです。

田村:初めて食べた時の感覚はどうでしたか??

服部:海外のものしか食べたことがなかったので、濃厚さとか手触りは全然違うなあって。

田村:あと色が綺麗。中を掘っていっても掘っていっても、めちゃめちゃきれいなんですよ。

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武田:しかもアボカドは森のバター、森のチーズとも呼ばれていて栄養価も高いですしね。

横山:はい、そうなんです。実は、アボカドはギネスブックに載っているんです。世界一栄養価の高い果物ということで第一位なんですね。

田村:どういう栄養価があるんですか?

横山:アボカドは、ほとんど不飽和脂肪酸なんですね。不飽和脂肪酸の中でもオレイン酸というものが多く含まれていて、善玉菌はそのままで悪玉菌のコレステロールだけをやっつけてくれる。そういった脂肪がほとんどで、あとはカリウム、マグネシウム、鉄分とか、ほとんどのミネラルとか入っています。

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田村:錠剤で栄養補給をするよりも、アボカドを食べてたらこれだけで結構な栄養が補給されるんですね。

横山:そういうことになります。不飽和脂肪酸なので、食べたほうがいいくらい。

田村:栄養価で言うと、マンゴーを超えちゃってるわけなんですもんね。マンゴーのほうが甘くて美味しいっていうのはありますが、美味しいと栄養価が兼ね揃えられているんだったらアボカドのほうがいいかもって思っちゃいますけどね。

武田:国産アボカドの未来、可能性をどのくらい感じていますか?

服部:99%以上輸入されてるんですけれども、国産アボカドは1%未満、0.01%くらいじゃないですか。全然1%にも満たない。

田村:1%にも満たない。0.01%くらいなんですか?

服部:そうです。多分10トンもないんじゃないかな。

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●アボカド栽培の今後の可能性
武田:今後国産アボカドが増えていく可能性については、いかがですか?

服部:横山さんに栽培方法をしっかり確立してもらって、今後生産者を増やしていってもらう。そうすることで、国内流通はもちろんなんですけれども、世界へ向けての輸出とかも将来性はあるんじゃないかと思っています。

田村:このクオリティのものがスーパーに並んでいたら、そりゃ申し訳ないけど海外のアボカドとは全く別次元のものになっているんで、これは逆に国内だけじゃなくて宮崎から世界へ打って出るっていう果物になるんじゃないですか?

服部:そうです、そうです。国内だと300億円くらいの市場規模なんですけども、世界だと400億ドル。100倍くらい。

田村:日本円だといくらなんですか?

服部:4兆円くらいです。世界ではどんどんアボカドの人気が上がってきています。

田村:横山さん、お弟子さんをたくさん作んないと。

横山:そうなんですよ。宮崎に農業大学校というものがありまして、そこの学生さんを毎年研究で入れてるんですが、目を輝かせてアボカド栽培に取り組んでくれてます。

田村:これって、宮崎じゃないとできないことですか?それともハウスがあればもっと違う地域でも栽培できるんですか?

横山:はい、もちろん。宮崎以外でもハウスで栽培されている方がいらっしゃるので、全国で展開できます。

田村:やりたいなぁ。だってめちゃくちゃ可能性を感じるじゃないですか。だってまだブルーオーシャンでしょ?栽培をやる人がいないんだから。地球上でこのクオリティーアボカドを作っているのは今のところ横山さん、宮崎にしかいないから。

メキシコの人は「くそー!なんか日本でめちゃくちゃうめーアボカドを作る人が出てきた!」って向こうは向こうで頑張ればいいだけの話ですから。アボカド業界に一石を投じるアボカドになってますよね。この旨さは。

武田:横山さんが、国産アボカドの教科書を作っているようなものですもんね。学生さんも自分も何か新しいことをやりたいとか、まだノウハウがないものをやってみたいという人にすごく人気みたいで。これから若手も増えていきそうですよね。

横山:そうですね。なかなか果樹栽培に関しては栽培する人が減ってまして。なかなか厳しいのが現状なんですけど、こういった新しいものだと、「取り組みたい」という若者はいっぱいいますので、そういった若者を今後農業世界に引っ張るためにも、アボカドの技術確立はとても大事だと思っています。

田村:横山さんと服部さん2人からすると、「宮崎県でこういうものを生み出したんだ」とか、「宮崎県からこういうのを発信したいんだ」という思いはやっぱ強くはあるんですか?

横山:はい、宮崎県っていうのは地理的不利っていうのもありまして、なかなかいいものを作っても世に出ないっていうのもたくさんあるんですよね。そういったものを私の力、服部さんの力を合わせて広げていけたらなという思いがあります。

田村:服部さんは、宮崎のいいところを発信するという観点ではどうですか?どんな思いがありますか?

服部:生産者の方って、ものを作るのはすごい一生懸命なのでいいものを作るんですけれども、それを発信していくところ、それを物流でしっかり配送するところの時間とか労力というのが殆どないという状況なんですよ。なので、一緒に発信とか発送の部分を私がサポートしたいなと思っています。

田村:マンゴーが有名なのは知ってたけど、「アボカドも宮崎なんかい!」となると、また宮崎の県としての魅力がぐんと上がりますし、実際に宮崎観光に行った時に、マンゴーもいいけどアボカド農園に行って、アボカドをもぎたて...あ、もぎたては追熟をしないとだめか。(笑)横山さんのところに行ったら、いい感じで追熟してるものがあるんですよね?

横山:まだそこまで数がないので、今は前もって連絡をもらったら収穫するという形ですね。

田村:なるほどね。収穫してから追熟が始まるから。

横山:そうなんです。

田村:その楽しみ方をまずみなさんに知ってもらいたいですね。アボカドの楽しみ方は追熟を楽しむんだっていうところが分かると、アボカドにみんなコミットしていくんで。僕も今度からカッチカチのを買ってやろうと思っています。自分で追熟したいから。(笑)

武田:奥が深いですよね。

田村:うん、奥深い。

武田:今、国産アボカドは前に道はないので、これからの可能性が無限大というか、広いですね。これからが楽しみです。それでは横山さん、視聴者のみなさんに向けてアボカド愛をあらためて語っていただいてもよろしいですか?

横山:まだまだ私は「マンゴー農家」なんですよ。胸を張って、「アボカド農家」って言えない。なぜならば(アボカドの)技術が確立されてないから。今後アボカドだけで子供を育てられる環境、そういったアボカド農家になるのが私の夢なんです。

武田:ありがとうございました。第一回目のいき物語、淳さんはどうでしたか?

田村:現地に行きたいなって思いましたね、やっぱり。武田さんは、いま現地の空気を吸って、横山さんの顔とか表情とか、服部さんの声や表情をその場で感じてるじゃないですか。

僕もその感じたものを発信者として、生産者の横山さんのこういったところがいいとか、服部さんのこういうとこがいいっていうを、やっぱりね、遠隔だとどうしても画面上でしか感じられないものなので、今度からできるだけ生産者の生の温度が伝わる距離で『いき物語』を伝えたいなと思いました。

それでもやっぱり、今ここ(自分の手元)にアボカドがあるだけで、すごいですよ。思いみたいなものは僕は味わってちゃんと感じましたし、こんなに地方にまだ知られていない、おもしろいコンテンツがあるのに、僕達知らなかったじゃないですか。2人から情報発信があるまで。

なので、これを僕が少なくともインフルエンサーっていう形の仕事をしているんだったら、より多くの人に伝えたいし。多くの人がこのアボカドの魅力を知ると、横山さんが堂々とアボカドを農園をやってますと言えるお手伝いができるんで。

それは宮崎を応援することにもなるし、日本を応援することになるっていうのを、全部が繋がっているんだな。地方と都心ってなんかすごいみんな分けるけどやっぱりリンクしてるんで、みんなで力を合わせて日本が元気になる方向性を今回の第一回目で僕はものすごく強く感じましたね。なので、横山さんと服部さんには本当に感謝しています。こんなステキなものを作って発信してくれて、ありがとうございます。

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