米農家・田力本願の男たちが「自力」で切り拓く、西予市の未来

2022/11/22
2022/11/24
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地方には並々ならぬ情熱・こだわりを持って生まれる食材や伝統工芸などが数多く存在します。それらの品質が一級品であることはもちろん、その背景には生産者の想いや今に至るストーリーがあります。

「日本全国・地産伝承 いき物語」では、 テレビ局が地元で活躍する人を深掘りすることを通して地方の魅力を伝え、 地元でしか流通しない特産品や伝統工芸品などを紹介します。

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今回の主役:中野聡さん(田力本願株式会社 代表)
米作りに情熱をかける4人の男衆「田力本願」。
愛媛県の米どころ・西予市宇和町で「ひめの凛」や「にこまる」など、5品種のお米を育てています。愛媛県の特産品・みかんジュースから出た搾りかすを使った循環型農業を展開しています。
彼らのコンセプトは「田んぼで力を発揮するのが男だ」というもの。

このコンセプトに行きついた経緯は何なのか?田力本願株式会社の代表・中野 聡(なかの さとる)さんに、熱い想いを語っていただきます。

出演:田村淳さん(ロンドンブーツ1号2号)、森本英樹さん(ニブンノゴ!)

●田んぼプロ集団「田力本願」が立ち上がるまで

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(オープニング・3人でお酒を飲みながら)

森本:田力本願の日本酒はどんなお酒なんですか?
中野:田力本願のお酒は、純米大吟醸酒になりまして。やっぱりその分華やかな香りがすると思うんですけど。使ってるお米が特徴的です。ひとつは田力米というブランドですね。

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中野:田力本願米には5つ品種がありまして、その中で「松山三井(まつやまみい)」というお米の品種なんですが。六十年以上歴史のある品種で、炊きたてが美味しいんだけど、冷めるとぱさぱさして全然おいしくなくなるっていう変わった品種です。お米自体が硬くて溶けにくいので、辛口のお酒になりやすい特徴があります。

高知のお酒なんかにも凄く盛んに使われてはいるんですけど。それを地元の酒蔵に持ち込んで仕込んでもらっています。お酒の特徴としては出やすい。そのぶん冷めたらあんまりおいしくないんだけど、キリッといいお酒になりやすいという特徴を持っています。

森本:なるほどね。
中野:すごく珍しい珍しい品種ですし、珍しいお酒ですね。
森本:ここに5種類あるんですけど。(上記画像)もちろん知ってるお米もありますよね。
田村:あります。コシヒカリでしょ。ミルキークインも知ってます。ひめの凛?は知らないですね。
中野:こちらはですね、愛媛県が3年前に出した新しい品種で16年の歳月をかけて研究したお米です。
森本:これは逆に冷めたら美味しいそうですね
中野:もちろん炊きたてはどんなお米も美味しいんですけど、冷めた状態の方が香りがよく分かります。これがわりと上品な香りといいますか。お花に近いようなフローラルというのがすごく女性らしい香りがするんです。それが冷めたらよく際立って分かります。
森本:冷めたほうが長く香りが際立つお米ですね。
中野:そうですね。

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森本:この日本酒は松山三井ですか?
中野:はい松山三井100%で仕込んでいます。
田村:へー。「にこまる」も知らないなぁ。
中野:長崎県生まれの品種なんですけど。西日本の暑さに強い。お米って、すごく暑いと白くなったりして高温障害が出るんですけど。それになりにくいっていうのと、すごく大粒で甘みが強い。どっちかって言うと、お砂糖に近いパンチのある甘さっていうんですかね。そういう品種で。あとおにぎりとかにしても凄くこちらも冷めても凄くうまいという松山三井とまた逆ですね。
森本:淳さんはこういうのって食べ比べしたことあります?
田村:ない!
森本:それだけ今話聞いても違うんだったらと思いますね。
中野:そうですねやっぱりこう同時に食べた方が違いがわかりやすいですよね。

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田村:パッケージがすごいいいよね。
中野:ありがとうございます。「田んぼに力」で、男の黒いパッケージです。
森本:男らしいけど、なんかおしゃれでかわいいですよね。
中野:ありがとうございます。
田村:また字がいいですよね。「田力米」って。
森本:そうですね
森本:「田力本願」って本当は全然違う意味なんですけど、この感じになるとちょっとまた違いますね。

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中野:そうですね。これはデザイナーさんとの話の中で生まれたロゴなんですけど。この田力本願って会社を作る前に、地元の米農家が4人で立ち上げたのが、今のグループなんです。地元の西予市宇和町って愛媛県は全くお米のイメージがないと思うんですけど。
森本:(愛媛県のイメージは)みかんですかね。
中野:地元の西予市宇和町っていうところは、愛媛県内でも米どころでずっとやってきていて。ただその県外はもちろん知られていない。愛媛県内でもすごくマイナーになってきつつあるっていうことを経験しまして。

「米農家として、これじゃ駄目だろう」っていうことで。最初、宇和の男前プロジェクトっていうTOKIOさんをオマージュしたような感じで活動していまして。でそのみかんジュースの搾りかすを発酵させて肥料にする。そしてそれを田んぼに入れてできたお米だと、すごく愛媛らしくて全国的にも受けるんじゃないかと思ってですね。

中野:みかんジュースの搾りかすは愛媛県いっぱい出ますよね。通常は廃棄物として捨てられているところを発酵させて、「みかんぼかし」という肥料にしまして。それを田んぼに入れて土づくりをしてできたお米が、今の田力米なんです。当初は「みかん米」でいいかなっていう案もありました。
森本:単純に名前もシンプルにね。
中野:これでパッケージを作ってもらおうと思って、デザイナーさんにちょっとお会いして相談したところ、「そういう表面上のことはもうどうでもいい。デザインもお米もそうだけど、根っこがちゃんとしてないと上もすぐ枯れちゃうし、デザインもすごくすぐ駄目になっちゃうから、君たちの根っこが知りたい。君は男同士でやってるけど、じゃあ『男』ってなん男の根っこなんだ」みたいな問いがありまして。

確かにそんな深くは考えてないなということがあって、一年半か二年ぐらいかけて行き着いたのが、「結局、田んぼから田んぼで力を発揮するのが男」っていうか。私たち農家の仕事だということに落ち着いたところ、このロゴがポンと生まれた経緯があります。

田村:なるほど。でも安易に...安易って言って申し訳ないですけど、安易にみかん前にしてたら、確かに一過性ではあったかもしんないですけどね。「何?みかん米って珍しいね」ってなったかもしれないけど、それだけで終わってたでしょうね。
中野:デザイナーさんとの出会いはもちろん、その問いがすごく響いたというか。「根っこは何だ?」ってデザイナーさんから言われると思わなかったんで。最も根っこを気にしないといけないということに、農家の立場として何か凄く衝撃を受けましたね。

田村:そこで深掘りしてもらって良かったですね。
中野:そうなんです。それがなかったら今6年目の会社なんですけど、たぶん一瞬で終わってたような気はします。

●ユニークな特技を持つ田力本願メンバー

森本:淳さんってご実家とかでお米とか作ってないですよね
田村:作ってないんですけど、田村淳の大人の小学校のオンラインサロンで、田んぼを2ヶ所借りてるので、田植えもやってるし稲刈りも毎年やってるんですよ。めちゃめちゃ楽しいです。
田村:田植えと稲刈りしかやってないと、それでお米を育てたとは言えないのかもしれないけど、でもその植える瞬間と収穫するところをやるだけでもお米の味わい方が全然変わってきますね。
森本:いやそうですよ。あの(機械に)乗るのが好きなんですよ。もうコンバインとか。
中野:田植え機?あ、機械にも乗るんですね。
森本:機械に乗るのが好きなんですよ。二時間ぐらいまじで一人でずっと乗ってます。全部収穫しますよね。
田村:私が全部刈り取りますから。(笑)
森本:全刈取りするんですよ。朝も大丈夫ですよって。乗りたいから。しかも上手なんですよ。なんで農家さんにすごい褒められるんですよ。「いやもう明日からも来てもらいたいなぁ。今までこんなうまい人見たことない」みたいな。本当にうまいんですよ。
田村:だからぜひ田力米も刈りに行きたいんですよ。好きなんで。
中野:じゃコンバイン用意しときます(笑)
田村:大人の小学校と提携してくれたらいいよね。
森本:収穫の時はぜひ。お米は5種類作ってるんですもんね。
中野:全部だと8種類くらいあるんですけど「田力米」は5種類です。

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田村:中野さんが種類をたくさんやろうと思ったのは、やっぱいろんな人にいろんなお米を味わって欲しいからなんですか?
中野:それもありますし、今あの4人のメンバーでやっててそれぞれおすすめの品種とか面白いなと思ってる品種がそれぞれちょっとずつ違っていて。
田村:なるほどね
中野:今後増えていくかもしれません。
田村:へーおもしろい。新しい農業の形を提供するユニットみたいなのを作ってるって事ですね。
中野:そうですね。4人ともそれぞれ得意分野が違うというか。
森本:どういう得意分野があるんですか?
中野:私は元々は有機農業とかの普及とかをやってた人間で、有機物を発酵させて肥料にするとかそういう知識が結構あります。
森本:みかんを発酵させて肥料にすることが得意分野ということですね。
中野:そうですねそういう発酵系の技術が得意です。

森本:(4人の画像で)中野さんは一番左端ですか
中野:そうですね
中野:その隣のイカツイ男がですね...
森本:全員イカツいですよね(笑)
中野:みんなイカツイですね(笑)
田村:一番右のコシヒカリさんは...。
森本:淳さん、右の人がコシヒカリじゃないですから。
森本:お米をモチーフにしたキャラクターじゃないんですよ(笑)
中野:彼は「にこまる」を押してるんです。
森本:一番右端の方が「にこまる」を押している方。得意分野で言うと?
中野:本名は井上っていうんですけど。コンピューターやネットワークに強くて、全国の農家専業農家とかその研究とすごく繋がりがあって、そういう情報を引っ張ってきます。にこまるも宇和にいち早く取り入れたのが彼なんです。
森本:にこまるはもともと宇和になかったんですか?
中野:宇和では作ってなかったんです。彼が「これはいい、これはいい」って...
森本:にこまるを宇和で作り出したのは、にこまるさん(井上さん)のおかげということですね。
森本:すごいメンバーだな。
田村:おもしろいよね。農業をこういう形でユニットで組んで会社にしてやるって言うのは新しいよね。
中野:そうですね農家ってお山の大将みたいな人が多くて、そのまま代々やるというか、誰かと組むということはなかったですね。たまたま自分で作ったお米を自分で売る努力をしていたら、一緒にやろうかっていうことになったのが、まあ運命的なことで。

中野:にこまるさんの隣が梶原っていうんですけど、味覚がすごく優れていて。1回食べたらその味を再現できるみたいなぐらいなんです。彼がお米のすごい育て方によって味が変わってくるっていうことを突き詰めていくんで。
田村:神舌(かみじた)だ。
森本:よく見つけてきましたね。よう集まりましたね
中野:よくうちのメンバーに入ってくれたな、っていうか。

中野:(写真)自分の隣は河野という、システムのプロです。今のひとり農業でどこまで面積を広げられるかっていうことにチャレンジをしていて。彼は今15ヘクタールぐらい管理しています。
森本:東京ドームだと、どんくらいですか?
田村:うちの田んぼはどんぐらいなんだろうね?1ヘクタールないよね?多分あのオンラインサロンでやってる。
中野:1000平米で一反って言うんですけど。それが10個集まって1ヘクタールになるんですね。100/100が1ヘクタールなんですよ。
森本:(縦)100mと(横)100mが1ヘクタール
中野:それが15個。
田村:それを一人でやるんですね
中野:そういう規模感でそれを一人でやってるっていう、変態的な。それも一枚ではないので。色んな所にあるのを合わせてそれくらい。
森本:離れたとこにあるんですよね。
中野:はいそれを自動でいかに効率よくやるかということに挑戦しています。
森本:東京ドームが4.7ヘクタールなので、3個ぶん。
田村:でかっ!
中野:東京ドームどれくらいかわかっていませんけど...(笑)
森本:東京ドーム、でかいです!
田村:一人でやるんだねえ。
中野:そのために必要な機械とか含めて...
田村:それは今後農業の田んぼをやる人が減るから、一人の人間でどこまで効率よくお米を育てられるかってことを研究してるとこですよね。
中野:そうですね。今研究と実践をしてるということですね。
森本:それで実際に15ヘクタールになるまでは出来るって実践してるってことですね。
中野:そうですね。
田村:取り組みが面白いよね。

●田力本願の今後の展望

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森本:今までいろいろと紹介してきましたけど、今後どういうことに挑戦したいですか?
中野:そうですね。まずは田力本願っていうブランドのお米を全国の皆さんに知っていただきたいなってことはもちろんあるんですけど。

会社の人と目的として、田んぼから色んな価値を生み出そうみたいな。田んぼの力っていろんなパターンあるよねみたいなので、お酒もそうなんですけど粕漬けも含めて、あとお味噌だったりとか、醤油だったりとか...自分たちの力だけじゃないんですけど、地元の加工業者さんとかと組んでいろんな商品を生み出していきたいなっていうのもありますし。

そういうものをきっかけに地元西予市とか宇和町に来てもらったりファンになってもらったりことができたらなっていうのがもう一つあって。あと、僕らもう50歳とかなんですよ。
田村:中野さん50歳なんですか?
中野:48年生まれで今年49歳なんですね
田村:じゃ同い年ですね。同い年とは思わなかったね。
森本:同年代の方が、今こうやって新しいことをしながら支えてるって事ですよね。

田村:俺は今この第二次ベビーブームのこの1973年生まれの人たちが新しいことをやるっていうのを応援したいので、田力本願のチームはマジで応援したいです。僕は自給自足っていう自給率を上げるっていうのをやっぱ日本は頑張ってもいいと思っているんです。

これから食料難とかになる中で、お米はほんと日本の文化で、ここまで守るってところと、それに加えて農作物どうやって守っていくかってところにに派生していくから、まずはこうやって若くてなんとか農業を頑張ろうと思ってる人を応援したいんですよ。僕たちが応援できるのって買うことなんで。とにかく買って消費して支えたいと思います

中野:淳さんのおっしゃる通りで、日本て結構輸入してるのにロスが多かったりでパンがブームだったりするんですけど、将来的に入ってこなくなるだろうっていうことが頭をよぎった瞬間に「どうしたらいいか、このままじゃやばい!」ってことを思いますね。

そんな時にやっぱり田んぼの力がクローズアップされるし、その時に食べる皆さんに食料を届けられるような、そういう体制を作りたいので。そんなにもう若くないので次の世代に良い環境を、農機とかインフラも含めてですね、若い人へ引き継いでなーっていうのが今の大きな目標です。
森本:引き継ぎはいるんですか?
中野:それがまあそんなにないんですよ。やっぱりもうちょっと儲かるようにもしないといけないし、やりがいとかそういうものも一緒に伝えていかないといけないし。
田村:あとはテクノロジーの力で、さっき(河野さん)も一人でどんだけやれるかっていう実践してるのって、僕もものすごいすごいことだなと思うんですけど。東京ドーム3.5個分をうまく一人でやっててね。すごいよ。

森本:人が減っていくなら、なおさらそういうことをやらないと作れなくなりますもんね。
田村:そうなのよ。知識がある人がいなくなっていくから、やっぱり何かで継承していかなきゃいけない中、今までの「うちの家は農家だから子供をやらせる」って言うだけじゃなくて。

僕が気に入った田力本願ってチームがあって、今までの農家さんと違うブランディングが始まっていて、そこに魅力を感じてますね。
森本:確かに淳さんが言われた通り、今の20代とかが田力本願本願のチーム見た時に、「かっこいい!」と思って真似したくなるっていうことですよね。
田村:それでいいと思います。

森本:夢を与えているってことですよね。で、しっかり稼ぎあって働きがいとか、いきいきしてるなと思えば、若い人たちも働き出すんじゃないかという。そのブランディングがいい。
田村:中野さんみたいにやんなくても、農家でもあの表現方法やっていいんだっていうのを、たぶん中野さんも地域のもしかしたら先輩方にお前ら何やってんだよって怒られたかもしれないけど、正しいんだと思ってやり切ったら応援したい。

中野:実際あったんですよ。出る杭打たれるっていう。
森本:いきなり4人で集まってブランディングってどうだってやってる時、ちょっと先輩方から何かなかったですか?

中野:「あれ、米はうまいって思わんけどなぁ」と言われたこととかありましたね(苦笑)

●流通に乗らないお米「小米(こごめ)」と、新規プロジェクト

田村:でも実際賞をもらって、ブランディングうまくいって、いろんなものに派生しているから。酒米にしてお酒を作るとか、ここからいろんな商品にしていくとか。俺はもうやっぱこの先米粉がどういう進化をつけるかめちゃめちゃ中野さんどうですか?米粉。

中野:米粉はやっぱ可能性を感じていますね。製品としているお米って、その前の段階で大きさで選別したりして流通に乗らないちっちゃなお米があるんですね。
森本:あ、言われてましたね。小米(こごめ)でしたっけ?小米っていう流通に乗らないお米っていうのがあるみたいなんですよ。
中野:現場としては、捨てるっていうよりは、その業者さんが来てお米買い取って行くんだよってことで処分はしてもらうんですけど。
森本:単純に小さいお米ってことですか?
中野:そうですね今手元にあるんですけど

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田村:ちっちゃいね
中野:割れてたり、虫に食われてちょっと黒くなったりとか。
森本:これはもう流通乗らないお米ですか?
中野:乗らないですね。多分業者さんを通じておせんべいになったりとか、家畜の餌になったりとかになります。
森本:人の口に入るときは、加工されてたりするレベルなんですね。
森本:これが米粉になるんですか?
中野:これももちろん選別してからですけど、米粉には十分なるんでしょうね。粒としては食べないので。
中野:もしこれがうまく加工できて商品になれば、それも田んぼの力と言えると思うので面白い。たとえばお米のかりんとうとか。僕、かりんとうが好きなので。
田村:米粉って米粉のパンをどうしても作ろうと思っても、作りたてはおいしいんですけど時間が経つと固くなっちゃうっていうのが、米粉の難点なんだけど、かりんとうだったら全然問題ない
森本:固くていいわけですもんね。そういうアイデアがあると、今まで流通乗らなかったまま廃棄されていた小米がむしろブームになったりすると。
中野:いいかもしれませんね。すごく面白いと思います
田村:米粉だとグルテンフリーになるから。
森本:そうですね。そういう開発のプロジェクトもやられてるんですよね

中野:12月の18日にシェアオーナーさんと収穫祭でバーベキューでおもてなしをしようというのがありまして。

その機会に小米の話もして、一緒にプロジェクトとしてやりませんかっていう話をさせて頂こうかなという風に思っています。

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森本:オーナーさん含めて小米で何ができるかのプロジェクト会議みたいなやつですか。
中野:企画の段階からスタートする、みたいなことですね。
森本:そこも携われるわけですね。
中野:ぜひ携わってほしいです。
田村:めちゃめちゃいいよ。作り手の熱い思いを聞きながら、ここにその結晶(日本酒)があるわけですから。
森本:お話聞きながら飲むのが本当にいいです。「これをそういう思いでこれ作ってくれたんだ」っていうんだっていう。
田村:本当はね、今ここで見てる人にこの田力本願のお酒が手元にあって、この同じお酒を飲みながらオンラインで繋がって話をするっていうのがあるとまたよりいいけどね。
田村:中野さんと今日出会って、中野さんのとこと一緒に、なんかね。大人の小学校って僕のオンラインサロンが、田力本願の田んぼを僕達がオーナーとして持つようになって、そこに僕も収穫しにいくし、田植えにも行くし。で、またその収穫した後にみんなで新米を食べながら日本酒を飲みながら農業について語るっていう時間が、僕何よりも贅沢な時間だなと思います。

森本:なんかそんな楽しみ方がもう一段上ですね。

●シェアオーナーの良さとは

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森本:淳さんは、Pocket Ownersでいくつかのシェアオーナーになっていますよね。シェアオーナーになるってやっぱりいいもんですか?
田村:いいですよ。農業って、今までの感覚だとちょっとした感じで携わるみたいなのって、逆に失礼なんじゃないかなと思ってたんですよ。でもオーナー制度ができると、自分が出来る範囲で支えるとかってやっていいんだとか。自分が都合のいいところで参加するとかでも...バーベキュー行くとかもそうなんですけど、それでお米を作ってるなんてとても僕もねあの田んぼをやってるから分かるんですけど、もう田植えしてから稲刈りするこの間が大変なのが、携わるとよく分かるので、僕は日本の食とか食育とかを考えた時に、やっぱり何かしらで携わるっていうことが勉強の第一歩だと思ってる。このオーナー制度にはもう大いに大賛成ですね。
森本:熱いですね。中野さんのシェアオーナーにかける想いだったりちょっと聞かせてもらっていいですか
中野:本当に初めての取り組みではあるんですけど。淳さんの思いと似たようなとこもあって、その農家側から見るとコントと商品としてお米を育ててる...作ってるって言ったとなんかもお金のことで終わっちゃうんですけど。そのお米の先にどんなお客さんがいるかとか、その方がもうすごくイメージがはっきりしてて、さらに距離がすごく近くて会話もできるみたいな状態だと、田んぼに向かう姿勢がぴしっとするというか。もちろんモチベーションも上がりますし。

森本:どっかに出して誰かが食べてんだというよりは、見える人が美味しいって言ってくれると頑張れるということですね。

中野:たぶんそうですね
中野:やっぱり一番嬉しいのは食べてもらって美味しいって言われるとなんかもう涙が出そうなくらい嬉しいんですよ。そういうお互いに良い関係作りができたら何なーって言うのでシェアオーナーに参加させてもらってるんですけど。これをきっかけにうちとだけじゃなくても西予市のことも好きになってもらいたいし色んな人と出会ってもらいたいし。

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森本:今回シェアオーナーに入ってるお米って5種類ある中でも、ひめの凛になってるじゃないすか。何か理由ってあるんですか?
中野:愛媛県が16年の歳月かけてできたのが愛媛県にしかないオリジナルなので選びました。もちろん全国に美味しいお米あるんですけど、ひめの凛はここにしかないお米ですので。やっぱり愛媛も好きになってもらいたいと言う理由で、あえてひめの凛を設定をしております。

田村:いいなあ。生産者の想いに触れるっていうのが、やっぱり結果食を楽しむ上でめちゃめちゃ大切ですね。中野さんがどんな思いでお米を作ったかっていうのを感じながら噛むお米って、もうなんかそれが何よりもかけがえのない食になるじゃないですか。

田村:高いお金を出してレストランに行ってもご飯は出てくるんだけど、そこはお金で買うものなんですよね。ちゃんと心意気とかに触れながら食べるご飯って、使う感覚が違うっていうか。舌だけじゃないと思うんですよ。僕たち人間は心があるので心がどんだけ揺さぶられるかっていうのが、結果美味しさにも繋がると思う。

中野:おっしゃる通りです。それは作り手だけでなく、買い手との良い関係...その心揺さぶられる関係づくりがシェアオーナーでできたらいいですね。

森本:さっきも美味しいっていうの聞いたら泣きそうになるって言ったのでもまた何か揺さぶられましたもん。毎日田んぼで仕事するってすごい大変ですよね。だって雨の日もあれば暑い日もあるし。虫だって多いですし、朝も早いでしょうし。そういうのを乗り越えて、我々の手元にこのお米を届けてくれるんですから。

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森本:作る人とそれを消費していく方の素晴らしい関係ですね。皆さんにもぜひ知っていただきたいと思います。

●出演者からのコメント

** 田力本願株式会社 代表 中野聡さん **
田んぼで力を発揮する男たちの仕事なんですけれども、田んぼの力で生きてるのは私だけなく日本全国の皆さんだと思いますので、ぜひ田んぼの力を味わっていただきたいし、感じていただきたいので、シェアオーナーに入っていただきたいと思います。よろしくお願いします。

** 田村淳さん **
僕は今日中野さんのお米作りに対する心意気とか、農業に対する心意気とか日本の未来に対する心意気とかを沢山頂いたので、これを見た僕たちは「ありがとうっていう気持ちを何で返すか」っていったら、やっぱり購入して消費してでまた次につなげていくってことで応援するって形が一番、中野さん達の未来にも繋がるし、日本の農家さんを守るって意味でも繋がっていくと思います。

改めて応援したいと思いましたし、できれば深く繋がってお互いにシェアしながら何か僕たちはできるのって広報することなので、この活動をより多くの人に伝えていきたいなって改めて思いましたね。

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