【体験してみた】日本の伝統衣装「鎧」を身に纏い、街を行脚も!浅草で人気のサムライツアー

2019/09/04
2020/03/25
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サマリー

浅草の新しい体験スポットが注目されています。それが、伝統的な日本の鎧を身に纏うことができるサムライツアー。この体験スポットでは最新テクノロジーを取り入れており、例えば部屋の周囲に設置された20台のカメラを使用することで、侍に変身した姿を360°あらゆる角度から動画と写真で撮影することができます。

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浅草でサムライになろう

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東京を訪れる外国人旅行客のトレンドは、浅草の街を「浴衣」を着ながら、ぶらぶら散歩すること。しかし、この度登場した体験スポット「Waza」は、今までの浅草での過ごし方に新たなスパイスを加えてくれます。

伝統的な日本文化の象徴とも言える「鎧」。有名な邦画やハリウッド映画にもよく登場します。私は、サムライ映画ファンの一人として、この歴史ある衣装を体験できる機会を逃すまいと、前のめりに予約をしました。

WAZA 和坐 Asakusa

和坐は浅草駅のA2出口近くにあります。Googleマップは、包丁ショップの隣に和坐があることを示してくれました。私は歩き続け、いかにも日本らしい建物に日本語で”和坐”と大きく書かれた建物を見つけることができました。

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入るとすぐに、フレンドリーな2人のアシスタントの女の子が私を迎え入れてくれました。そのうちの1人であるドロシーは、私と同じく海外出身。ですが、彼女は日本語、英語、中国が堪能で、私も彼女と英語で話すことができてとても嬉しかったです。和坐は2018年7月とオープンしたて。インテリアは全て清潔感があって綺麗で、新しい畳の心地よい香りが漂っていました。

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ドロシーは、まず始めに私を受付に通し「健康と安全に関する同意書」に署名するように案内しました。本物の鎧は最大20〜25kgと非常に重く、かつ高価です。サムライ体験をする人は、自身の健康と、鎧自体を保護するために、あまり激しく動きすぎないようにと指導されます。

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どのサムライになりたい?

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メインの部屋には10体の様々な種類の鎧が並んでおり、私は非常に悩みました。私はかなり優柔不断なので、ドロシーが日本のサムライ文化と鎧について詳しく教えてくれたことが判断材料になって、とても助かりました。質問をすればするほど、ドロシーは詳しく「家紋について」「使用された色の意味合い」などを詳しく教えてくれました。その中でも一番驚いたのは、当時は「青」が勝利の色と見なされていたことから、現在のサッカー日本代表サッカーチームが「サムライブルー」をチームカラーに使用しているという話でした。また、私が鎧のデザインの中に「ハート型」を見つけた時には、「ハートはイノシシの目をモチーフにしたシンボルであり、悪を避けるためのデザインである」ことも教えてくれました。

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日本の鎧は、その細部のデザインに至るまで全てに意味があります。どの鎧を着るか決めるまでに、それぞれの意味を聞くことはそれだけで非常におもしろい体験になります。もしあなたがサムライ文化が大好きであれば、スタッフがリクエスに応じて、様々な雑学を披露してくれるので、とても充実した時間になるはずです。

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武士になる

私は普段から派手な服を着るのが大好きなので、2つの大きな角がある、一番大きくて印象的な鎧を着ることにしました。鎧を選んだ後は、サムライの下着である「たっつけ袴」を選びます。私は以前にも日本で何度か着付け体験をしたことがありますが、その度にいつも洗い立ての麻の匂いがするのがとても気持ちいいです。

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サムライ用の下着を着用したら更衣室を後にします。鎧の部屋のカーテンが完全に降ろされ、部屋の中央にある椅子に座りました。鎧の一部は私の目の前にありました。

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しばらくすると、ドロシーと彼女の同僚が来て、私の近くにしゃがみ込み、鎧用の下着などを着るのを手伝ってくれました。その昔、ヨーロッパで女性がドレスを着込むのにメイドの手伝いが必要だったように、おそらく強力なサムライでさえ、この20kgの重い鎧を着込むには周りの助けが必要であったであろうことに気づきました。鎧の着用は、足から始めて、徐々に体部分へと進められていきました。

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部屋の壁は、墨で描かれた黒い花とシンボルが書かれたカーテンで覆われていました。カーテンにより、部屋の中はわずかな光のみ。まるで領主の陣地にいるような気分になりながら、私は戦の準備にワクワクしていました。鎧のレイヤー次から次へ重なるように追加されるたび、私の体はより重厚感を増し、さらにワクワクが高まっていきました。

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鎧の着用が終わったら、次は兜を被る番です。スタッフは慎重な手つきで私の頭の上に5kgの重い兜を被せました。私はその重さで2cm程度小さくなったように感じました。顎のストラップにより兜がガッチリと固定され、私はついに完全で強大なサムライに変身したのです。

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自分が育った国の文化とは全く異なる文化、その伝統的な衣装である鎧を身につけることは、非常に魅力的な体験でした。特に戦国の時代に戦う武士の鎧ということで、その重さも合間って私ははるかに強く、勇敢になった気分を味わうことができました。
サムライ映画のワンシーンを頭に思い浮かべながら、私はクールなポーズをとってしまいました。体全体が26kgの重さを身につけ、私は刀で勇敢に戦う準備ができたように感じました。それと同時に、かつての武士たちが鎧を身につけながらどのように感じ、どう動いたかを身を以て体感することができました。あまりの重さに私の動きはスローにはなったものの、とても強靭なものになりました。

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映画「マトリックス」のようなサムライツアー

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90年代の映画「マトリックス」は、部屋を囲うように複数のカメラ設置され、1枚の写真を完成させるという革新的なカメラ方式を使用することで人気を博しました。 同時のタイミングで撮影された写真が、映画の中で戦う登場人物を360°あらゆる角度で押さえ、魅力的に演出したのです。

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和坐は同様の手法で、サムライ姿に命を吹き込みます。20のカメラが部屋全体に様々な角度で設置されています。鎧を着込んだ姿をカメラが色々な角度から押さえ、まるで映画マトリックスのように360°の映像を完成させます。この「伝統的な衣装」×「最新テクノロジー」の掛け合わせは、本当に私を魅了しました。なかなかできないこの360°写真体験は、忘れられない思い出になりました。ドロシーは有名なサムライ映画のポージング写真をたくさん用意してくれたので、私はどのポーズにしようか決めるのに苦労してしまいました。最後は日本刀も構えて、アクション!

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360°写真を撮った後は、私は自由に写真を撮ることができました。強そうなポーズ、変なポーズ、優雅なポーズなど、私はサムライとしての新しい自分に完全に夢中になっていました。写真をより映えさせる小道具として、本物の日本刀や扇子も用意してくれました。

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戦いの後で

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最後は、ドロシーとt彼女の同僚と一緒にみんなで集合写真を撮りました。その後、2人が鎧を脱ぐのを手伝ってくれました。せっかくのゴージャスな鎧を脱いでしまうのは少しさみしく感じました。私はその感触や重さに魅了されていたのです。
ドロシーと私は、鎧を脱いでいる間にたくさんお喋りをしました。その会話の中で、私と彼女はすごい親しい関係になっていました。私が本当に感銘を受けたのは、和坐では多くの言語が話されていて、例えば私が流暢な英語で、難しい歴史的事実や用語を話しても、それをスムーズに理解してくれることです。過去には、サムライ好きの観光客だけでなく、中国の俳優も和坐を訪れたことがあるそうです。

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最後、お店を後にする前にドロシーに和坐について質問をしてみました。彼女は「日本に来たヒットに、サムライになる気分を楽しんでほしい。それが日本文化を楽しむ1つの方法だから」と話してくれました。
和坐は、訪れた人に自分の肌で日本文化を体感する機会を与えてくれます。鎧の重さとスローな動きは、日本の武士のリアルな世界を垣間見せてくれます。360°写真は、スマートフォンでは再現できないものであり、帰ってからも友人に話したいトピックとして大いに活躍してくれます。勇気を出してマトリックスの世界に足を踏み入れ、1日サムラリになれたことが本当に嬉しかったです。

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