石川県立歴史博物館で石川の旅を深めよう

2020/08/20
2020/08/20
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石川県立歴史博物館は、地域の歴史や文化に関する発見と学びの場となっています。17万点以上の作品を所蔵しています。歴史や文化を学ぶには最適な場所となっています。

建物自体が国の重要文化財

石川県立歴史博物館

歴史を感じる外観(©石川県観光連盟)

石川県立歴史博物館は、赤レンガ造りの建物3棟で構成されています。太平洋戦争時に大日本帝国陸軍兵器庫として使用された後、戦後は金沢美術工芸大学に使用されていました。

1986年、石川県立郷土資料館が現在地に移転し、石川県立歴史博物館として開館しました。建物を博物館として再利用するにあたり、建物の外観は当時の姿に忠実に復元し、内装は建物自体の文化財的な価値と展示物と調和するよう改修されました。歴史的建造物の保存と、博物館化の試みが評価され、1990年に国の重要文化財に指定されました。翌年には日本建築学会賞も受賞しています。

貴重な展示品からワークショップまで

各建物には、石川の歴史と文化のテーマを中心に、様々な展示物が展示されています。各展示物には英語での説明があり、音声ガイドサービスでは英語、中国語、韓国語を利用できます。

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1号館:歴史発見館

石川県の古代から近現代までの歴史や民俗文化を、実物資料をはじめ、ジオラマ、映像、パネルなどで解説しています。館内の「武士の世へ」のコーナーでは、武士たちの生活を知ることができます。また、江戸時代に加賀国と越中国、そして能登国(現在の石川県、富山県)の大半を領地としていた加賀藩の歴史を知ることができます。

常設展の他に、特別展示もあります。記事執筆時点(2018年10月)では、歌舞伎の衣装を限定展示しており、40着以上の豪華な衣装が、何百年にもわたって歌舞伎が作り上げてきた美しい世界へと誘います。

2号館:歴史体験ひろば

当館で最も人気のあるワークショップの1つが、歴史的な衣装の着用体験です。どの季節に訪れでも、楽しめるワークショップです。江戸時代の旅姿、武士の甲冑、武家の姫、平安貴族、鹿鳴館をイメージした西洋的な衣装など、さまざまな身分の人が身につけていた服が用意されています。衣装を着ることでより深く歴史を学ぶことができるいい機会となりそうです。昔の石川県にタイムスリップしてみるのはいかがでしょうか。

3号館:加賀本多博物館

加賀本多博物館では、本多武家ゆかりの貴重な品々を展示しています。本多家は、加賀藩の中でも最高位の地位にあった「八家」と呼ばれる藩士の1つでした。平時には政務を統括し、戦時には武将として活躍しました。本多氏の始祖である本多政重(ほんだまさしげ)以降、加賀本多家の歴代当主は加賀藩政において、重要な役割を果たしました。

加賀本多博物館の展示は、馬具などの武具、甲冑など、戦いに使われた道具が中心に、本多家の当時の暮らしが分かる調度品を展示している数少ない博物館の1つです。家具や古文書、図版などの美術品など、他の博物館ではあまりお目にかかれない展示品が多いことも特徴です。封建時代の日本の文化や歴史の深さに触れることができますよ。
※加賀本多博物館は別途入館料がかかります。

貴重な歴史と文化を未来に伝える

石川県立歴史博物館

石川県立歴史博物館(©石川県観光連盟)

入館料は大人300円、大学生240円。加賀本多博物館とのセット券もあり、一般500円、大学生400円です(高校生以下は無料)。
石川県立歴史博物館は、地域の人々に地域の歴史や文化を学び、次の世代や未来に伝えていく教育の機会を提供するという重要な役割を担っています。

スポット
Ishikawa Prefectural Museum of History 金沢

サムネイル写真:©石川県観光連盟

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