【国宝 瑠璃光寺】日本三名塔の中でもトップの美しさを誇る五重塔

2020/08/28
2020/08/28
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五重塔に注目してみたことはありますか?この記事では、五重塔の基本情報を、国宝であり日本三名塔の1つである瑠璃光寺と合わせてご紹介します。

実は5階建じゃない?五重塔の秘密

瑠璃光寺 五重塔

瑠璃光寺 五重塔

五重塔とは、五十の屋根を持つ仏塔のことで、仏教寺院や神社、また庭園に多く見られます。その歴史は、インドの丸い形をしたストゥーパまで遡ることができます。仏教が中国に伝わってからは、元々丸い形をしたものが五重塔へと発展していきました。その後、韓国そして日本にも伝わりました。

時が経つにつれ、日本の五十塔は現在の形に進化していきました。元々はお釈迦様の遺骨を奉安するための場所でしたが、現在は寺院の宝物(古代仏典など)が保存されています。5つの屋根は下からそれぞれ、地、水、火、風、空のこの世を形作る五代を表していると言われています。大きな地震にも耐えられるように木材で作られています。釘を使わずに作られたものが多く、木片を丁寧にカットし木片同士がパズルのようにはめ込まれています。5階建てのように見えますが、内部は吹き抜けになっています。仏教寺院や神社の中に建つことが多いため、豊かな自然の中に調和し、美しく佇みます。

大内義弘

室町時代、山口の基礎を作り上げた大内義弘

ここ山口県にある瑠璃光寺五重塔は、山口を拠点にかつて西国一の力を持った大名・大内義弘を弔うために1442年に建てられました。日本で10番目に古い塔とされており、山口の基礎を築いた大内義弘への思いから、何度も修復が重ねられ守られています。日本全国80以上の五重塔がある中で、京都の醍醐寺、奈良県の法隆寺とともに日本三名塔の1つに数えられています。国宝に指定されている日本の11の五重塔の中で、最も美しいのは山口県の瑠璃光寺の塔だと言う人もいるくらい、その美しさは全国に知られています。

四季折々の表情を持つ瑠璃光寺の美しさ

瑠璃光寺の五重塔は香山(こうざん)公園内にあります。香山公園にはその他、露山堂、枕流亭など、様々な史跡や自然がいっぱいの公園です。
四季を通して、いつ見ても美しい瑠璃光寺の姿を見ることができます。

瑠璃光寺 冬

冬は、五重塔を雪がやわらかく飾り、幻想的でロマンチックな光景になります。足元が悪くアクセスが大変だとしても一度訪れる価値ありです。

瑠璃光寺 春

瑠璃光寺 夏

春には花見の名所となり、夏には新緑が美しい時期になります。豊かな緑のおかげで、まるで周囲の木々が塔を守っているかのように見えます。

瑠璃光寺 秋

五重塔と紅葉の組み合わせも圧巻です。紅葉が始まると、この秋の風物詩を見ようと多くの人が集まります。

瑠璃光寺 ライトアップ

夜になると、真っ暗な空を背景に、明るいイルミネーションと池に映る光がまた違った表情を見せてくれます。毎晩夜10時までライトアップされます。

国宝級の美しさを誇る瑠璃光寺は、昼夜問わず誰でも訪れることができます。四季折々の自然を感じながらゆっくりと瑠璃光寺を楽しんでみては。

スポット
Rurikoji Temple 山口

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